トロンボーンマウスピースレビュー その6

今回はあの有名なGAT処理の中の人!
田中功平さんにレビューを書いていただきました!!!!
とても参考になるレビューですので是非一度ご覧ください♪

1.名前

田中功平

2.使用楽器・マウスピース

Tenor trombone: Thein Belcanto-TK/TY with Hagmann /Shires

Mouthpiece: willie's U3, Greg Black

Alto trombone: Shires

Mouthpiece: YAMAHA/Go Shinichi 3


3.経験年数

11


4.自身のマウスピースとの比較

willie'sU3Greg Blackと比較すると、ややドライなサウンドと芯の太さ、ハッキリとした輪郭が特徴のように感じました。

リム形状はフラット気味で安定感に優れており、全体的に重量がありパワーを乗せやすいように感じました。

何より、低音域・ペダルトーンが(他社に比べて)中音域に近い感覚で吹くことが出来ることが特筆すべき点だと思います。


5.フリーの感想

ドライでハッキリとしたサウンドが持ち味のマウスピースでした。

生音の質量も大きいため、アメリカンタイプの楽器にマッチする反面、クルスペメタルベルを持つようなドイツ系楽器にはキャラクターが合わない部分がどうしても出てしまいます。

テナーに関してはかなりオープンな吹奏感なので、体力に自信のある方や体格のしっかりしている方には合うと思います。

一方で、女性や小柄な方、初心者には少しキツイかもしれません。

ですが、強奏時のスピード感がありながらも突き抜けるサウンドは"カッコいい演奏"を可能にすると思います。

クラシック系の方はサウンドが突出してしまい、セクションで合わせることが難しいと思います。

Jazzやビッグバンドで演奏される方にオススメしたいメーカーですね。

今回、細管用マウスピースをアルトトロンボーンで試させていただきました。

こちらも傾向は同じですが、太管のマウスピースよりも完成度が高いように感じます。

アルトだと、少し男声に近すぎる響きがするので女声のキャラクターが薄れてしまうのですが、細管のテナートロンボーンだと存在感のあるサウンドで演奏できそうです。


6.どんな人にオススメか

前述した通り、Jazzやビッグバンドで演奏される方にオススメしたいメーカーですね。

そのほかにはソロ活動が多い方にも良さそうです。