返ってきたバーノン

調整前でも良い楽器でしたが、少し抵抗というか、鳴り切らないストレスを感じていたので、前回GP仕上げにしてもらった時の感動がまだ記憶に新しい、石井管楽器工房さんに診ていただきました。

 

するとやはりベルが鳴り切らないストレスが要所要所にあるようで、究極言えばGPをやってもらった時のように、管体をバラしてチェックしたり半田を入れなおしたりするのがベスト。

 

しかし、石井さん曰く、「この楽器のラッカーは非常に焦げやすく、ラッカーを維持するためには半田分解をお勧めいたしません。」とのこと。

ただし、「半田分解をしなくても、他の部分のストレスを取ることは可能で、管内の酸洗浄を合わせておこなうことで、ある程度の鳴りの改善が見込めます。」とのことでしたので、お願いしてみました。

 

ついでにスプリングもオリジナルではなかったので、IKZスプリングという、石井管楽器さんオリジナルのものに変えてもらいました。

 

結果、以下の部分に変化が感じられました。

 

1.音がまとまりやすく、鳴らしやすくなった。

2.1とかぶるかもだけど、音のツボが明瞭になった。

3.ベルの振動をしっかり感じられるようになった。

4.息を入れた瞬間から反応が良くなって、吹きやすくなった。

 

という感じです。

 

戻ってきてすぐ吹いた時はまだ管体の鳴りを抑え込まれてしまうようなストレスが残っていたので、石井さんに相談したのですが、1か月くらい吹き込んでみて欲しいと言われ、吹いているうちにそのストレスは消えました。

 

そして、楽器が吹けば吹くほど、鳴らしやすくなってきました。(僕の慣れもあるかとw)

 

分解しない調整でここまで良くなるとは、石井さん恐るべしですm(__)m