MT.VERNON Bachについて

MT.VERNON時代の2万番台1960年製造のモデルです。

 

この時代はフレンチビードでもサイドシームでもなく、カウリングビードで、微妙に斜めってるボトムシームです 笑

 

ピストンボタンの貝があまり減っていないので、使用歴も短いのかもしれません。

 

楽器屋さん曰く、所謂前期・中期のバーノンよりも、この後期のバーノンはバーノンとしては音色は落ち着いていて、比較的品が良く、コンパクトに鳴るものとのことでした。

 

僕は基本ニューヨークとエルクハートを吹いているので、それに比べればこれでもかなりバリバリっとブライトでハギレの良い音色に感じました。

 

バーノンは他の次期と決定的に違うのが吹いた瞬間にベルがブリブリっと振動して音が飛んでいくような感覚だと思います。

 

この楽器もそういった感じが感じられ、厚みのある音の塊が遠くへ飛んでいくのが気持ちがいいです。

レシーバーの六角形の部分が近年のモデルよりもエッジーで少しボリュームを感じます。セミアーリーエルクハート期前半まではこんな感じだったように思います。最近100周年モデルを触る機会があったのですが、これに近い形状になっていました。

マウントバーノンの特徴的なレシーバー側を向いたストッパーロッド。オリジナルのネジも真鍮製です。

2ピースのバルブケーシングで上は洋白。四角で囲われたロゴがかっこいいです。


支柱もなんだかすこし太目でボリュームを感じます。ただこれは、リードパイプと3番ピストンに向かうパイプとの間隔が多少狭いためかもしれません。

つば抜きの軸も真鍮製です。

がっちり彫られたMT.VERNONの刻印。たまらないです^^

ピストン内にもシリアルがありました。

スプリングがオリジナルではありませんでした。現行のスプリングだとちょっと硬いです。


全長が短いのか、抜き差し管はかなり抜きます。近年のものよりも、1cm以上多く抜くイメージです。

それと、なんとなく持つと全体的にはンパクト印象なんですが、反面、見た目はマッチョですね。

 

いつか前期~中期のものも入手してみたくなりました。

 

昔、正露丸のCMを吹き込んだ方が使っていたバーノンを吹いたことがあり、その時の感動が忘れられません。

そのモデルは、もしかしたら前期~中期のモデルだったのかもしれません。とにかく暖かくて濃密で、太い音が魅力的でした。

この楽器は吹き込まれていないせいか、その時のものと比べると音色はまだ若い感じがします。

 

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コメント: 3
  • #1

    なみのすけ (金曜日, 04 12月 2020 23:23)

    マウントバーノン大好きですわ。
    一度吹いてみたいです。

  • #2

    店主 (金曜日, 04 12月 2020 23:31)

    これほど状態がよくはありませんが、もう一つバーノンの在庫がございまして、30万円にて販売予定です。是非是非一度御試奏くださいませ✨

  • #3

    ちょまちゃん (土曜日, 29 7月 2023 22:24)

    正露丸のCMふくはらあきらさんですね。たぶん24000番台でカウリングビートでサイドシームかな。